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議会決算委員会で調査(その1)

県議会決算特別委員会は11月9日(木)・10日(金)の両日、県庁で本庁の部局を対象とした調査を行い、委員として参加しました。

調査における私の意見について、主な内容を2回に分けて報告します。

9日は、環境部と人事委員会事務局です。

 

① ゼロカーボン推進室

【酒井】大規模太陽光発電施設の設置に関しては、県下各地で開発事業者と地元及び市町村との間でトラブルが多発している。県として、開発不適当地域における調整や指導に積極的に取り組むべきである。伊那市においては、林地開発に関して地域振興局の対応が悪かったために、業者が勝手に開発可能と理解して、開発を進めている例がある(地元の同意は得ていない)

【室長】県ではそうしたトラブルを防ぐために、9月議会で条例を提出し、議決された。この条例は地元との調和を図ることを主眼としている。

【酒井】条例を厳格に運用し、地域や市町村に寄り添った調整や指導を行うよう要請する。

② 資源循環推進課

【酒井】収入未済金のうち、平成12年度の「不法投棄産業廃棄物・撤去代執行費用弁済金」の収入未済額が2億5千万円余りと多額である。早期の回収は困難と思われるが、いつまで徴収を続けるのか?

【課長】裁判になっている事案であるが、代執行を行うに当たり国から費用の7割の補助を受けているため、不納欠損処分することは困難である

【酒井】いつまでも回収できない状況を続けることは不適当であり、今後善後策を検討するよう要請する。

③ 資源循環推進課

【酒井】産業廃棄物処理業者による不適切な廃棄物処理(埋立等)に関する事案が、過去において伊那市内で発生したが、「県の業者に対する対応は腰が引けている」と、同業者に不満がある。不適正な事案は毅然として対応すべきではないのか?

【課長】県内には未解決な事案が多数あり、厳重に対応すべきと考える。同業者の不満も承知している。ここ数年はコロナ禍で業者と接触できていない状況にある。

【酒井】解決困難事案であっても、不正を許してはいけない。厳しく対応するよう要請する。


三峰川総合開発事業期成同盟会の要望活動

11月7日(火)に、県庁で「三峰川総合開発事業期成同盟会」、「主要地方道竜東線促進期成同盟会」、「国道153号・伊那バレー・リニア北バイパス促進期成同盟会」による県への要望活動があり、地元県会議員として同席しました。

「三峰川総合開発事業期成同盟会」の要望では、伊那市長・飯田市長・駒ケ根市長・箕輪町長から県建設部長に対して、戸草ダム建設の再開、戸草ダム建設に当たっては県として水力発電を検討することなどが、要望されました。

私は次のような発言をし、事業への県の積極的な取組を要望しました。

「戸草ダムの建設予定地の旧長谷村の地権者は、三峰川・天竜川・諏訪湖の治水のために、先祖代々の貴重な財産を手放し、他地区に移転を余儀なくされた。地権者は早期のダム建設を希望しているが、地権者の気持ちを察すると、建設が遅れていることを申し訳なく思う。早期に着工できるよう、県として尽力してほしい。」

「竜東線」の伊那市の重点整備要望箇所は、「伊那生田飯田線」の東春近車屋・六軒屋地籍で、拡幅改良工事に過日着工しました。


伊那中央病院開院20周年式典

11月6日(日)に、伊那市内で伊那中央病院の開院20周年式典が開催され、地元県会議員として出席しました。

中央病院は、平成15年4月に開院しました。伊那市・高遠町・長谷村・箕輪町・南箕輪村の5市町村による伊那中央行政組合により設置され、当時の病床数は344床でした。私はこの組合の助役を務め、病院経営に関わりました。

この病院の前身は伊那市営伊那中央病院で、昭和22年に町立の病院として設置され、後に伊那市営となりました。

市営の病院は老朽化が進み、設備などに課題を抱えていたため、改築を迫られていましたが、一部事務組合による運営に転換し、場所も伊那市・水神町から中央道伊那ICに近い現在地(伊那市・小四郎久保)に移転しました。

開院後、増床やスタッフの増員、増築を重ね、現在は394床となり、職員数は910名となっています。

私は、祝辞の中で次のように述べました。

「開院に当たり当時の小川院長は、患者本位の病院経営を目指し、数々の改革を進めた。施設・設備は最新鋭のものを目指した。次々に人材を確保するなどして内容を充実し、救急救命センターの指定を受けたことが、病院にとっては大きな出来事であった。そうしたことから県下有数の総合病院としての評価を得るに至った。今後は人材の確保・育成や施設設備の維持向上などを実現するために、本郷院長を中心に職員が心を一つにして課題解決を図り、地域に更に信頼される病院にしていただきたい。」