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6月議会で一般質問(1)

6月22日(水)に、県議会6月定例会の一般質問に立ち、知事等に質問や提案を行いました。

主な内容を5回に分けて報告します。

 

1 感染症と医療について(その1)

(1) 感染症と公立病院について

① 公立・公的病院について

Q1 長野県においては、コロナ感染時において公立・公的病院が果たした役割をどう評価しているか?また、公立・公的病院の必要性・重要性を、県としてどのように認識しているのか?

A1(知事)

今般のコロナ禍において、公立・公的医療機関がコロナ対応の重点医療機関の8割近くを占めている。全確保病床数の9割近くが公立・公的病院で、積極的にコロナ対応の病床確保や患者の受入治療を行っている。また、発熱患者への対応、回復患者の受入れ等の対応も含め、地域医療を支えていることに感謝する。本県では公立・公的病院はコロナ対応のみならず、救急、小児・周産期医療、災害医療等の政策医療も担っている。公立・公的病院は、県民の命と健康を守る上で非常に重要な役割を果たしている。

Q2 来年度末までに各設置者が策定する「公立病院経営強化プラン」において、新たな感染症への対応に関しては、どのような視点を重視すべきか?

A2(健康福祉部長)

「プラン」には新たな感染症の感染拡大時等に備え、平時からの取り組みを記載することとされている。新たな感染症等の感染拡大時に必要な対策が機動的に講じられるよう、予め地域における病院の役割を行政や医療関係者間で明確にしておくことが重要。県としては、各地域における調整会議等の場を通じて、各医療機関がどのような役割を担うべきかを認識してもらい、それが「プラン」に反映するよう情報提供など必要な支援をしていく。


県議会6月定例会が開会

6月16日(木)に県議会6月定例会が開会し、知事から35議案が提出されました。

議案は、一般会計補正案と条例案などが主なものです。

補正予算額は54億6千万円余りで、主な内容は価格高騰緊急対策や新型コロナ対策などです。

条例案には、課題となっている「盛土規制条例」があります。

議会の会期は、7月16日(水)までです。

会期中は、議員会館に宿泊します。早朝にはいつものように善光寺にウォーキングに出かけます。

善光寺では4月3日から6月29日までの期間、7年に1度の御開帳があります。

御開帳では、本堂の前に「回向柱」が立ててあります。柱に触れると、ご本尊に触れると同じ功徳を得られると言われています。この柱は45cm角で高さは10m、重さは3tもあります。

16日には、私も回向柱に触れて来ました。早朝は参拝客が少なく、待ち時間なしでお参りができます。柱に触れながら善光寺さんの御繁栄を祈念しました。


三六災害シンポジウムが開催

6月12日(日)に、飯田市で「三六災害60年シンポジウム」が開催され、地元県議として参加しました。

このシンポジウムは、昭和36年に伊那谷で発生した大災害から60年が経過したことを記念して、国交省などの関係機関が開催したものです。

昭和36年6月に梅雨前線により集中豪雨となり、天竜川本川や支川で堤防の決壊や氾濫により浸水被害が発生し、死者・行方不明者136人、浸水戸数1万8千戸余という甚大な被害が発生しました。

60年が経過した今、もう一度「三六災害」を振り返り、過去の災害から学び、その教訓を次世代に伝え、流域に関わる全員で水災害に対する地域の防災力向上を目指すことを目的に開催されました。

基調講演があり、元国交省砂防部長の牧野裕至氏により、「天竜川上流域の降雨特性と地形」と題して、講演がありました。

また、パネルディスカッションがあり、「三六災害を振り返り、近年の異常気象を踏まえ、命を守る行動を考える」をテーマに、平松晋也信州大学地域防災減災センター・防災減災研究部門長がコーディネーターを務め、柳島定康前大鹿村長ら5名をパネリストに迎え、熱心な意見交換がありました。

冒頭の開会式では、国交省砂防部長の三谷幸三氏(写真)他から来賓祝辞がありました。

三谷氏は、過去には国交省中部地方整備局・天竜川上流河川事務所長(駒ケ根市)を務められました。

三谷氏は、平成18年に伊那谷を中心に被害が発生した豪雨災害の時には、所長として不休不眠で対応に当たり、その後の復旧事業にも熱心に取り組まれました。

当時私は伊那市の副市長として災害対策本部に詰めていましたが、三谷氏とは綿密に連携を取って対応に当たりました。三谷氏の迅速かつ絶大なご支援をいただく中で、災害を最小限に努めることができました。

最近の激甚災害の多発を見るにつけ、諏訪湖を含む天竜川水系の治水力の向上のためにも、現在計画がストップしている三峰川上流の「戸草ダム」の計画推進を図らなければならないと考えます。