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知事との懇談会を開催

7月1日(金)に、6月議会定例会が閉会しました。

議会終了後、自民党県議団の1・2回生有志と阿部知事との懇談会を開催しました(写真は出席者の集合写真)。

阿部知事からは、今後の県政運営の方向性について説明があり、その後出席者で意見交換を行いました。

懇談会は、形式的なものではなく、お互い本音で話すことにしたため、普段話せないような内容のものまで飛び出して、大変有意義な会となりました。

私は、次のような話をしました。

1 次期総合5か年計画(令和5年度以降)について

・ これまでにない、新しい視点を期待する。

・ 計画の内容として、女性活躍、女性に選ばれる県づくり、などの内容を盛り込んで欲しい。女性が住みやすい地域とするため、悪しき慣習や差別意識の解消のために、生涯学習や公民館活動を活用すべきである。

・ 多様性の尊重、ジェンダーギャップ解消を重んじる内容として欲しい。

・ これまでのフレーズとして「学びと自治」があるが、自治は分かりにくい。

2 財源の確保について

・ 新たな施策を打ち出すためには財源を確保する必要があるが、目的税の創設も検討すべきである。観光税は理解が得られると思う。

3 少子化対策について

・ 保育料の無料化や低料金化を各市町村が競争で行っているが、これにより住居地移動が生じるなど望ましくない。保育料については、県の施策として検討すべきである。

・ 育児休暇が中々取得できないが、企業の経営者や社員の意識改革が不可欠である。このための県のリーダーシップが重要である。

4 公文書管理条例の施行について

・ 条例制定については、私の一般質問などを踏まえて知事の選挙公約になり、今年度から施行されたが、大変すばらしい取り組みである。

・ 適正な公文書管理に関心のない県民がいるが、信頼される行政運営には不可欠である。


里親による虐待事件に発言

    6月27日(月)に、県民文化・健康福祉委員会が開催され、委員として出席しました。

 当日は、県民文化部関係の知事提出議案等について審議しました。

 私は質疑の中で、次の項目に絞って質問や提案を行いました。

● 令和2年に発覚した里親による児童虐待事案について

・ 令和2年11月に、県内の市町村公表)のファミリーホーム(里親)、被措置児童虐待事案が発覚ました。

・ 10代の少女が、により半年余りにわたり性的虐待を受けていた事案です。

・ 令和2年11月に学校が行った「いじめ・体罰アンケート」で、少女が事案を訴える記述があり、その後の学校の調査で事実が確認されました。

・ しかし問題は、学校(非公表)が事実を認識してから児童相談所市町村教育委員会(非公表)への通報まで、2週間もかかっていることです(通常は2日間以内)。その間に、少女が性的虐待を更に受けていた可能性があります。

・ 児童相談所は、学校からの通報を受けて直ちに少女を保護しました。

・ 学校では、文科省が作成して配布した「学校・教育委員会向けの虐待の手引き」を十分に承知していなかったため、認識後の対応が大幅に遅れてしまったのです。

・ また、学校を管理する市町村教育員会では、この手引きが学校現場で周知されているかどうかの確認をしていませんでした。

・ 県は昨年4月にこの事案を公表し「被措置児童虐待検証委員会」を昨年5月に設置し、今年3月22日に報告書が提出されました(里親に関しては県の業務です)また、県ではこの報告書を受けて、27日の委員会で再発防止策を公表しました。

・ 少女は心身に深い傷を負い、一生その傷を背負いながら生きていかねばなりません本当に悲惨な事件であり、少女に対するケアをしっかり行わなければなりません。また、こうした事件は二度と起こしてはなりません

・ そのために、今後は関係する機関であらゆる対策を講じなければなりません。

・ 市町村教育委員会では、重大な案件が起きたにもかかわらず、県教委に対して正式な文書による報告もしていませんし、県教委は市町村教委に対して文書による指導もしていません。

・ 学校に通う子供に重大なことが起きたにもかかわらず、学校や教育委員会、県教育委員会の対応は不適当と考えます。

・ 学校現場では、いじめの問題など子どもを取り巻く様々なことが起きますが、子どもにとってどうあるべきかという視点を大切にして、スピーディーな対応を求めます。


6月議会で一般質問(5)

 4 感染症と献血について

・ 日赤の献血バスについては、コロナの感染拡大の影響を受けて、会社や団体等の受入れ先の確保に苦労している。

・ 長野県においては、若者の献血者が減少していることが大きな課題となっている。

・ 県下の高校数に対する献血実施高校数の比率は、令和3年度はわずか4%と低い状況。このうち県立高校においては、令和3年度は1校、令和2年度はゼロと極めて少ない。

・ 栃木県では高校在学生に対する献血者の割合は15%(長野県は2.5%)と全国1位で、9割以上の高校で献血に取り組んでいる。

Q1 献血を推進していくためには、将来の献血を担う若い世代、特に高校生の献血者を増やしていく必要があるが、県内高校においては全国に比べて取組が弱く、特に県立高校の取組が弱い。今後具体的にどのように高校生の献血者を増やしていくのか?

A1(教育長)

高校生が献血の重要性を理解し、自発的に献血に取り組むことが大変重要と認識している。県教委では、献血事業者による「献血セミナー」を活用して生徒や保護者の理解を深めようとしてきたが、コロナ禍により開催を自粛している。今後改めて「献血セミナー」の開催を推進するとともに、引き続き保健体育の授業等で献血の意義について触れていく。生徒や保護者の理解が進んだ場合には、校内献血の実施も検討してもらう。

再Q 高校生の自発的な献血に期待することも重要ではあるが、高校で献血学習に積極的に取り組むよう、県教委が強いリーダーシップを発揮すべきである。

Q2 「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」に基づき、県は「献血推進計画」を作成しているが、地方分権改革による提案制度により、県は計画策定の義務付けの廃止を国に提案している。長野県においては若年層の献血者数が減少しており、特に高校生の献血者数が少ない中で、一層の献血推進策を積極的に講じる必要があることから、現状においては「献血推進計画」を廃止すべきではないと考えるが?

A2(健康福祉部長)

関西広域連合などから計画の策定義務付けの廃止が提案された。県としては、地方自治体の負担が大きいことから、本提案に賛同し、共同提案団体となった。しかし、本県の現状を踏まえると献血推進は重要な課題であり、仮に義務付けが廃止されたとしても、県ではその必要性が認められる間は今後も献血推進計画を策定していく。