月別アーカイブ: 2022年11月

美和ダムの土砂堆積抑制施設が完成

11月6日(日)に、伊那市内で伊那市長谷地籍にある美和ダム(昭和34年竣工)の土砂堆積抑制施設(ストックヤード)の完成式(令和3年5月竣工)があり、地元県議として出席しました(写真は式典であいさつする国交省中部地方整備局長)。

この施設は、三峰川上流から流出した土砂を一時的に貯めて、ダム湖内の体積を抑制する施設です。

延長220m、幅40.5m、高さ5.5mのコンクリート製で、集積容量は3万㎥です。

三峰川は南アルプスを流下していますが、地質が脆弱なために、豪雨時には大量の土砂が流下して、このダムに一気に大量の土砂が堆積します。

堆積土砂を排除しなければ、ダムの洪水調整機能を維持することができません。

そこで、ダム湖に堆積した土砂を浚渫(しゅんせつ)して一旦ストックヤードに貯めておき、洪水時に水勢を利用して、ストックヤード内の土砂をバイパストンネル(既設)を通じてダム下流に排出します。

施設の建設は国交省三峰川総合開発工事事務所(伊那市長谷)が、美和ダム再開発事業の一環として行いましたが、こうした施設は国内初のもので、今後他のダムにも適用できます。

完成式典の中で関係者は、「三峰川上流域に建設を予定していた「戸草ダム」の計画が中断しているが、三峰川、天竜川更には諏訪湖の治水力向上のために、何としても建設を実現しなければならない。」と話していました。

私は、気候変動によりゲリラ的豪雨が多発している状況を見れば、戸草ダムの建設実現に向けて議員として努力しなければならないと考えます。


伊那市表彰式典が開催

11月3日(木)に伊那市表彰式典が開催され、地元県会議員として出席しました。

市では、毎年文化の日に表彰式典を開催しており、各分野で顕著な功績を残された方々を表彰しています。

今年は、地方自治、寄付、教育文化、産業、保健衛生、善行の6分野から、12名・6団体が表彰されました。

いずれの皆さんも、長きにわたり各分野で市政発展に貢献されました。

一つのことを長く続けるには、相当な努力も必要ですし、誰にでもできるものではなく、受章された皆さんには、敬意と感謝を申し上げたいと思います。

受賞団体の「鈴音(すずね)の会」は、20年以上の長きにわたり音訳のボランティア活動を続けてこられました。現在は、新聞などをパソコンで録音し、希望者にCDを配布しています。目が不自由な方には大変感謝されています。

私は式典の中で、「コロナ、ウクライナ、物価高騰、旧統一教会問題など、世の中は暗い出来事ばかりである。それぞれの分野で活躍されている皆さんが、今日こうして表彰を受けたことは、市民にとっては大変明るい話題であり、市民は元気をもらえると思う。今後も、受賞者の皆さんにはこれまでの経験を生かして市政発展のためにご活躍いただきたい。」旨の祝辞を述べさせていただきました。

 


県議会の県外調査を実施(2)

11月1日と2日に県議会議会運営委員会の県外調査を実施し、委員長として参加しました。

2日には福井県議会(議員定数37名(長野県は57名))を訪問し、情報技術活用や議会改革について調査を行いました。

1 情報技術活用

① タブレット端末の導入

・ 今年度8月から研修による運用を開始しました(長野県は来年度導入予定)。

・ 本会議、委員会、協議会等など議員が出席する会議の資料は、全てデータ化し、端末により閲覧が可能になります。

・ 令和4年度は紙と電子データを併用しますが、令和5年度からは段階的に紙は廃止していきます(長野県は運用開始後段階的に紙を廃止)。

2 議会改革

① 議会改革検討会議(平成20年度設置)を毎年度複数回開催しています(長野県は未設置)。改選前の最終年度に4年間の総括を行い、改選後の検討事項を協議します。

② 県政調査チーム(令和1年度設置)を4つの常任委員会ごとに議員と議会局職員で構成し、定例会ごとに調査研究を行っています(長野県は未設置)。

 

※ 議会改革検討会議と県政調査チームは、大変参考になりました。