月別アーカイブ: 2019年11月

議会決算委員会の調査

長野の秋も深まり、議員会館前のイチョウも見事に色付きました(写真)。

11月18日(月)・19日(火)の両日、議会決算特別委員会(12名)の本庁調査と委員会の審議が県庁で行なわれ、委員として出席しました。

委員会は、今回を含めて13回にわたり県庁や県現地機関の調査を行いました。

11月中に最後の委員会を開催し、決算に関する委員会としての意見をまとめます。

そして、委員会としての意見を議会本会議に報告し、議会として決算を認定するかどうか判断することになります。

調査は2つの班に分けて調査を行い、私が所属した班は企画振興部・環境部・総務部を担当しました。

私が指摘した主な事項を報告します。

 

  •  環境部関係

〇 自然エネルギーの推進事業(環境エネルギー課)

Q 太陽光発電事業が各地で進められているが、災害発生の危険性があるなどの理由により、地元から設置の反対運動が起きており、これに対応するために条例を制定する市町村が出てきている。県は各市町村に判断や対応を委ねるのではなく、問題発生が危惧される場合には設置を規制できるよう、県の条例を制定すべきではないか?(私は、これまでの県の対応は不十分と考えます。)

A 県としてはこれまでも市町村の対応マニュアルを作成するなどしてきたが、今後も県としての対応について検討していきたい。

 


中学生キャリアフェスが開催

11月14日(木)に、伊那市民体育館で「伊那市中学生キャリアフェス2019」(実行委員会主催。委員長伊那中学校長)が開催され、地元県会議員として参加しました。

このイベントは、伊那市のキャリア教育憲章の理念に基づき、伊那市の中学生が地域を知り、地域の人と触れ合い、地域の未来を考えるきっかけとなる1日を作ることを目的に開催されました。

中学2年生が主体となって企画運営を行い、これに地元の企業や団体などが参加しています。

参加企業・団体は、夫々のブースで自社製品や活動の内容について、中学生に分かりやすく説明し、中学生は説明や体験を通して理解を深めていました。

この中に、伊那市富県に本社を置く(有)スワニーがあります。3Dプリンターによる受託造形や製品設計・3Dモデリングなどを得意とするものづくり会社です。

伊那食品工業㈱(本社伊那市西春近。寒天製品では国内シェア8割のトップ企業)などと連携して、臓器モデルの製造・販売を開始しました。

この臓器モデルは、臓器の3Dデータをもとに、フルカラー・マルチマテリアル3Dプリンターを用いて、樹脂型と臓器内の血管モデルを造形し、型内に寒天由来のゲル素材を流し込むことで、臓器の複雑な立体形状を再現しています。

水分を含み実際の臓器を忠実に再現した色調や質感を持つモデルを製作します。

この臓器モデルは、手術手技の練習など医療シミュレーション用に販売されます。非常に安価に提供されるため、今後需要が拡大していくものと思います。

会場では肝臓と肺のモデルを用意して、社長自ら説明をしていました(写真)。

この会社では受注が順調に伸びていますが、社員の確保が課題となっています。中学生が臓器モデルを見ながら説明を聞き、この会社に大いに関心を持ってくれることを期待します。

このイベントは、全国的にも珍しい取り組みであり、市外や遠く県外の行政関係者や教育関係者なども視察に訪れていました。


国道153号の要望活動

11月12日(火)に、県庁で「国道153号改良期成同盟会」など3つの同盟会による県への要望活動があり、地元県会議員として同席しました。

3つの同盟会は、国道153号の他は「国道153号伊駒アルプスロード整備促進期成同盟会」と「駒ケ根長谷線改修促進期成同盟会」で、それぞれ沿線市町村(上伊那・下伊那・塩尻)で構成されています。

「国道153号」では、「伊那バイパス」(県施工。伊那市福島~伊那市美篶青島)、伊南バイパス4車線化、松島バイパス4車線化等の事業促進を要望しました。

「伊駒アルプスロード」(伊那市美篶青島~駒ケ根市赤穂北の原)では、国による早期事業化を要望しました。これについて県は、「県としては最重要課題として取り組む。要望活動も知事を先頭に財務省・国交省など関係官庁へ要望している。」との回答がありました。

「駒ケ根長谷線」(駒ケ根市~伊那市長谷の国道152号)では、狭隘区間や急カーブの解消など引き続き計画的な整備を行うよう要望しました。また、国道152号との接続のためのトンネル化についても要望しましたが、県からは他に優先すべき整備個所があるため、長期的な課題として対応していきたい旨の回答がありました。

いずれも重要な路線であり、県会議員としても各同盟会の要望事項の実現のために、引き続き活動をしていきます。