議会委員会調査を実施(5)

10月31日(火)から11月2日(木)の3日間にわたり議会文教・企業委員会の県外調査を実施し、委員として参加しました。今回は、福井県・京都府・東京都にある委員会関係の機関や施設を調査しました。この調査の主な内容について、5回にわたり報告します。

最終回は、東京都世田谷区立「船橋西保育園」です。

世田谷区では、自然エネルギーの活用に関する自治体間連携の一環として、長野県企業局の高遠(伊那市)と奥裾花第2(長野市)の水力発電所で発電した電力を41か所の区立保育園で購入しています。

41か所の保育園の年間電気料金は従来より1割安くなったとのことで、連携による効果がコスト面にも表れています。

訪問した「船橋西保育園」では、長野県企業局が「丸紅新電力」に販売した電力を、「みんな電力」(自然エネルギーを専門に販売する会社)から電力を経由して購入しています。

これにより、水と緑が豊富な長野県と大都市世田谷区がつながり、電力を縁に今後様々な交流が期待できます。

「船橋西保育園」では、園児が私たち議員を笑顔で迎えてくれ、年長のレモン組の子ども達が歌をプレゼントしてくれました(写真)。

園では連携を機に、長野県のことやエネルギーのことなどを学んでいるとのことで、素晴らしい取り組みであることに感激しました。

高遠の「さくら発電所」がある伊那市からは、伊那市のオリジナル積木がプレゼントされており、園では遊びや学習に使用しているとのことです。

電力を販売している「みんな電力」によると、最近自然エネルギー由来の電力を求める企業が増えており、需要に対して供給が追いついていないとのことです。

地球温暖化対策としても自然エネルギーの活用が求められていますが、森林と水と太陽光が豊富な長野県は、この強みを生かして一層の活用を図るべきと考えます。