議会委員会調査を実施(3)

10月31日(火)から11月2日(木)の3日間にわたり議会文教・企業委員会の県外調査を実施し、委員として参加しました。今回は、福井県・京都府・東京都にある委員会関係の機関や施設を調査しました。この調査の主な内容について、5回にわたり報告します。

第3回目は、京都府立京都学・歴彩館(京都市)です。

この施設は、京都の文化・歴史等に関する学習や交流の場を提供するとともに、京都に関する資料等を収集・保存・公開して、京都の文化の発展と学術を振興するために設置されました。図書館・歴史館・博物館としての多目的な機能を持っています。

この施設の前身は府立総合資料館ですが、50年以上経過して施設が老朽化したことや、京都の新たな文化・学習交流拠点として新たな機能を付加しリニューアルするため、3年の期間と約100億円を投じて建設され、今年4月にオープンしました。

この施設の敷地は、隣接する京都府立大学の農場の一部を転用しました。

施設の2階は府立大学の図書館として、3・4階は府立大学の研究室や実習室などとして使用しています。

また、京都府の行政文書の公文書館の役割を持っており、25年を経過した府の行政文書はこの施設で保管することになっています。

ここで管理する文書や資料などは、許可を受ければ全てをコピーして書籍などに掲載することができますが、全てのものを公開する姿勢は、大変素晴らしいと感じました。

京都には歴史的・文化的に価値のある資料が膨大にあり、資料の管理は大変な作業が必要ですが、職員の皆さんは前向きに業務に当たっており、参考になりました。

長野県には歴史館があり貴重な資料や文書を保管していますが、公開に対応する体制とするには現状の予算や職員数では不足しています。

資料は公開して利用することに大きな意義があるわけであり、今後歴史館の体制を充実すべきと考えます。