議会で一般質問(2)

2 交通弱者対策について

・ 公共交通機関の利用が不便な地方都市に住む者にとっては、自動車は無くてはならない交通手段であり、また自分で運転できるかどうかは日常生活を左右する。

・ 伊那市では、AI(人工知能)を活用し、自宅から目的地までのドアツードアの乗合タクシーである「ぐるっとタクシー」が、令和2年4月から運行されており、市民からは大変好評である。

Q1 免許証を自主返納する人が増加しており、免許証の年間返納件数が20年後には現状の3倍になるとの予測もある中で、免許証を返納した高齢者への支援が大きな課題となるが、支援策の現状と課題をどう分析し、今後どのような対策を講じていく方針か?

A1(知事)

・ 免許証を返納した高齢者に対する移動や日常生活の支援は、県警察をはじめ関係部局、関係団体・市町村と協力しながら取り組んでいる。

・ 日常生活に対する支援は、買い物への支援や移動販売の促進、高齢者が歩いて通える場所での市民活動・茶話会等の居場所づくり等を、市町村や関係団体とともに進めている。

・ 昨年11月に「公共交通活性化協議会」を立ち上げたが、高齢者の移動手段や足の確保についてもしっかり対応する。引き続き県警本部はじめ関係機関としっかり連携を図りながら、高齢者が免許を返納した後も暮らし続けられるよう対応する。

Q2 交通弱者対策としてのAIを活用した乗合タクシーのシステムは、特に地方都市においては非常に優れたシステムであり、市町村にとって導入するメリットが大きいことから、県のリーダーシップにより全県的にこのシステムを導入することを提案するが?

A2(知事)

・ AIを活用した乗り合いタクシーは「長野県公共交通活性化協議会」においても主要なテーマとして取り上げていく。

・ 市町村の取り組みを必要に応じて支援し、良い事例を全県的に共有していく。

・ 高齢者に対する支援や地域における乗り合いタクシーの積極的な活用など、全体として県内の移動がより利便性が高まるように検討し、具体的な対策を講じていく。

・ 市町村の取り組みに対しては国から財政支援が受けられるが、市町村の財政負担が多額になっている場合もあるので、引き続き国に対して必要な予算をしっかり確保するように求めていく。