県外調査を実施(その2:国体会場)

6月4日(火)から6日(木)にかけて、自民党県議団の県外調査が実施され、参加しました。

今回は、茨城県にある施設等を調査しました。主な調査内容について、複数回に分けて報告します。

第2回目は、ひたちなか市にある県立笠松運動公園陸上競技場です。ひたちなか市は、県のほぼ中央部にあり、水戸市の東隣りに位置しています。

今年の第74回国民体育大会(9/28~10/8)と第19回全国障害者スポーツ大会(10/12~10/14)は茨城県で開催されますが、開閉会式はこの陸上競技場で開催されます。

開閉会式に向けて、現在急ピッチで施設の改修などが進められています。

開閉会式の会場となるには、様々な条件をクリアしなければなりません。

陸上競技場が望ましいこと、選手の参集を考慮すると県の中心部が望ましいこと、会場周辺には駐車場等の用地が十分に確保されること、多数の参集者の輸送や交通手段が確保されること、会場周辺に相当の宿泊受入れ能力があること、式典は3万人程度収容できる施設が望ましいこと、会場周辺には選手の待機所や式典前演技者の待機所、おもてなし広場などが確保されることなど、かなり厳しいものがあります。

この陸上競技場は、これらの条件をほぼクリアしています。しかし、既存施設を活用するため、トラックの改修、大型映像装置の設置、スタンドの改修、照明塔の改修、スタンド屋根の設置、フィールド芝の張替えなど20億円を超す多額の改修費を要しています。

各競技施設のうち市町村施設を活用した場合は、県が費用の2分の1(上限1億円)を助成しており、総額で22億円(35施設)を補助しています。

長野県では8年後の2027年に国体・障害者スポーツ大会が開催されますが、開閉会式は松本平広域公園(信州スカイパーク)の陸上競技場で開催されることに決定しています。

しかし、この陸上競技場は収容能力が不十分であり、屋根がない、照明能力が小さいなどの大きな課題を抱えています。その上、競技場に隣接して松本空港があることから、離着陸を考慮すると、競技場に高い構築物を設置することができないという大きな課題もあります。

条件を満たすような競技場の改修を行う場合、多額な費用がかかることも考えなければなりません。

こうした様々な課題を解決するため、関係者が知恵を絞って対策を進めなければなりませんし、県議会としても慎重に対応しなければなりません。