新型コロナとマスク

 

新型コロナの感染拡大防止のために、国も地方も懸命に要請活動を行っています(写真は伊那市が発行したちらし)。

「3つの密」を避ける上では、マスクは欠かせないものです。

しかし、マスクは全く不足しています。薬局やコンビニやホームセンターでも購入することは困難です。

特にマスクが欠かせない医療機関では、マスクの不足が常態化しており、医療スタッフの健康が守られるのか非常に不安です。マスクの他消毒薬・防護服などの医療用資材が不足し、医療現場では悲鳴を上げています。

一般住民に優先して医療機関にマスクが供給されなければなりませんが、供給不足は一向に改善されません。

国では4月7日に「感染症緊急経済対策」を決定し、マスクの供給増加策を打ち出しました。この中で、医療機関、学校、介護施設などに優先的にマスクを配布するとしています。

これとは別に安倍首相の肝いりで、「全世帯へ2枚の布製マスクを配布」する予算も計上されています。これに必要な予算は466億円です。この予算が適当かどうか、国会で議論されています。

緊急経済対策として、人口呼吸器の確保に265億円、治療薬アビガンの確保に139億円、治療薬の研究開発に200億円、国内のワクチン開発の支援に100億円、国際的なワクチンの開発に216億円を予算計上しています。これらの予算と比べて「布製マスク1世帯2枚」の466億円は多いのか少ないのか、あるいは不要なのか、考えてみたいものです。

いずれにしても、緊急度の高いところから十分なマスクが配布されるよう望みます。

また、「自分の身を守り大切な人を守るために、誰にも移さないための行動」をお願いしたいと思います。