戸草ダム計画廃止に関する県への要望

28,2,5戸草ダム廃止県要望2月5日(金)に、伊那市から県への要望活動が県庁で行われ、地元県会議員として同席しました。

当日は、伊那市長から県知事あての戸草ダム計画廃止に関する要望書が、県建設部長に提出されました。

三峰川総合開発事業の一環としての多目的ダム(治水、発電、工業用水など)である戸草ダム(伊那市長谷地域)の建設が昭和62年に計画されました。

しかし、田中康夫知事の時に県事業である工業用水は行わないこととし、この計画からの撤退を決めました。

そのため この事業は、事実上進められなくなり、平成20年に国が計画の廃止を決めました。

計画の廃止によりダム建設に伴う伊那市の諸々の地域活性化関連事業が一切できなくなりました。

そのため、ダム建設計画の廃止の原因を作った県に対して、地元伊那市としては、何らかの活性化策を講じるよう求めるものです。

ダム建設に伴う水没予定区域の用地買収は既に終了しており、この地域に住む人々は移転を余儀なくされました。

三峰川は南アルプスが源流であり、脆弱な地質の南アルプスにゲリラ的な豪雨が襲った場合、ダムによる洪水調整が期待できないため、大水害が発生する危険性があります。

また、三峰川が氾濫した場合、これが天竜川と合流するため、下流である天竜川も氾濫し大災害を起こす恐れがあります。

私は、当面は南アルプスの治山や砂防事業、三峰川の本・支線の河川整備事業を計画的に行い、これと並行して森林の整備を行わなければならないと考えます。