御子柴農協組合長退任

上伊那農協の御子柴茂樹組合長が、5月27日(金)に開催された総代会と理事会をもって任期の途中で退任されました。

御子柴氏は大学卒業後上伊那農協に就職し、部長職・常勤理事を経て組合長に選任され、10年の長きにわたり組合の先頭に立ってきました。

現在は、JA長野中央会・連合会の副会長の要職にありますが、こちらは6月の任期をもって退任することになっています。

御子柴氏は職員としても数々の実績を残しましたが、組合長としても優れた能力と先見性・実行力をもって課題を解決されました。

御子柴氏は、農業の持つ公益的な機能や兼業農家の果たす役割の重要性を訴えてきました。

私は、個人的には高校の先輩でもある御子柴氏に、様々な面でお世話になり、ご指導をいただきました。大変怖い先輩でしたが、とても心優しい人です。

また、私が、伊那市の農政課に在籍していた20代の頃には、氏は農政係長を務めておられました。

当時伊那市では新農業構造改善事業(地域資源活用型)に取り組んでおり、農協と連携をとりながら様々な事業を実施していました。私は、この事業の担当でした。

農協では、事業を活用してカントリーエレベーターの建設やリンゴ集出荷施設の建設などを行っていました。

伊那市では、リンゴ団地の造成や地域資源を利用した堆肥製造施設の建設などに取り組みました。

各事業とも国の採択を受けることとその後の事業実施が大変難しい状況にありましたが、御子柴氏には行動力を発揮していただき、無事事業を実施することができました。

事業実施に当たり、私は氏と共に苦労し、毎日のように酒を酌み交わしました。その際に、農業の未来について語りあったことは、良い思い出となっています。

御子柴氏には、退任後には酒米づくり(酒の製品名は「艶三郎」)などに励まれると思いますが、しばらく休養した後には、また社会のために活躍していただきたいと思います。

長い間本当にご苦労さまでした。