女性差別と五輪

オリンピックが終わりました。

盛り上がりましたが、コロナの感染も拡大しました。政府は五輪と感染拡大は関係ないと言っていますが、間接的には大きく影響したと思います。

ここへ来て感染が爆発的に拡大し、入院もままならない医療崩壊の状況です。

五輪には7千人もの医療関係者を確保しながら、コロナ対策に必要な医療資源には人手が回らず、今日の状況を招いています。

そして、政府は重症者以外の自宅療養を強いています。これは明らかな矛盾であり、国民は納得していないと思います。「棄民政策」とも言われています。

今こそ、菅首相が就任時に提唱した「自助」でなはく、「公助」が求められています。

さて、「多様性と調和」を掲げた五輪では、女性差別の問題がクローズアップされました。

まず、開会前に組織委員会の森会長が差別的な発言で辞任しました。そして、差別的な言動や表現などで、次々に組織委員会の幹部が辞任に追いやられました。

最近では、女子ソフトボールの後藤選手の表敬を受けた河村名古屋市長が、金メダルを噛んだり、女性蔑視的な発言をして非難されています。

また、野球評論家の張本氏が、ボクシング女子で金メダルを取った入江選手を扱ったテレビ番組で「嫁入り前のお嬢ちゃんが、顔を殴り合ってね。こんな競技が好きな人がいるんだ。」とコメントし、日本ボクシング協会から「多様性を否定する発言」と抗議を受け、謝罪していますが、同じ番組での後日の謝罪の仕方も問題視されています。

こうした事例で思うことは、女性差別した本人は差別しているとの意識がないことです。実はこのことが問題です。

私は、県議会の6月定例会の一般質問で、女性差別について取り上げました。その中で、差別をなくすことは勿論のこと、差別していることに気づくための学習活動や啓発活動の必要性を指摘しました。

私は、これからも 女性が尊重され、差別されない社会の実現のために、活動していきます。