フェイクニュースと民主主義

<破壊されたウクライナの町>

5月3日は憲法記念日です。憲法とは何かを改めて考え、憲法の重要性を確認する日です。

マスコミでは特集を組み、憲法の改正議論や日本学術会議会員任命拒否問題などについて取り上げていました。

一方、ロシアによるウクライナ侵攻は依然続いています。プーチンが起こした戦争は、悲惨な状況を作っています。

酷い戦争でありながら、ロシア国民は真実を知りません。プーチン側が発するフェイクニュース(真実ではないニュース)を事実だと信じています。

ヒトラーもスターリンは悪名高い独裁者ですが、プーチンも負けない独裁者です。

日本でも、様々な面でフェイクニュースが問題視されています。憲法に規定される表現の自由はありますが、フェイクニュースは民主主義を破壊します。

2年前に日本学術会議の会員6名を、菅総理大臣が任命を拒否しました。任命拒否は、憲法や法律に違反していると学術会議では主張しています。

その後、「会議はまともな活動をしていない」「会員になると年金がもらえる」「会議は中国の軍事研究に協力している」などのフェイクニュースが流れました。

このニュースは、任命拒否の問題の本質を見えにくくしました。

先の大戦でも、国内ではフェイクニュースが氾濫しました。マスコミもこれに加担しました。知らないうちに戦争に巻き込まれ、多くの命が失われました。

そして、戦後新たな憲法が制定され、戦争の反省を踏まえて不戦を誓ったのです。

憲法制定の経過や内容をよく理解し、どうあるべきか考えることは大変重要です。

憲法記念日に当たり、フェイクニュースは民主主義や平和主義の否定につながるものであると改めて考えました。