9月3日(木)に、上伊那招魂社(伊那市中央・伊那公園内)で上伊那遺族会が主催する遺族会戦没者慰霊祭があり、来賓として参加しました。
遺族会では、毎年この時期に慰霊祭を開催していますが、当日は上伊那各地の遺族会の皆さんや戦没者のご遺族の皆さん、上伊那の社会福祉協議会長や関係者などが参加しました。
祭事の中で、会長ほか 代表の皆さんからは、戦没者に対する哀悼の言葉や不戦の誓いの言葉などが述べられました。
対象となる戦没者は、第2次世界大戦ばかりではなく、その前の戦争においてなくなられた方も含まれています。
今年は、終戦から70年目を迎えた節目の年です。
改めて戦争や平和について、考えるべき年だと思います。
また、数々の戦争のために尊い命を亡くされた戦没者の皆さんの犠牲というものがあって、今日の日本の繁栄や平和があることを、しっかりと受け止めなければなりません。
私の父も、大戦時には軍隊に入り、朝鮮半島など海外で転戦を重ね、生死の淵をさ迷い歩き、命からがらに帰国しました。
入隊前には大変丈夫な父でしたが、従軍活動の中で体力を消耗して、抵抗力が弱くなり、帰国後仕事に就きましたが、やがて結核という当時では恐ろしい病に取りつかれていきました。
そして、結核は完治せず、他の病も発症して体全体が病魔に侵され、若くして命を落としました。
国のために命を落とすなどという、ばかげたことがあってはなりません。
戦争は、絶対に起こしてはいけません。
憲法9条を守ってきたことで、日本は戦争を起こさず、また戦争に巻き込まれず、平和を享受することができたのです。
日本は、唯一の被爆国となった経験から、平和国家として世界の平和をリードしていく役割を、果たすことが求められています。
戦争を知らない世代が増えていますが、知らなくても戦争の悲惨さを学習し、戦争を起こさないために、努力をしなければならないと思います。
慰霊祭に参加して、改めて戦争のない平和な日本の建設のために努力することを、心に誓いました。