月別アーカイブ: 2018年2月

議員セミナーに参加

1月31日(水)に、東京で地方議員セミナーがあり参加しました。

テーマは「陸前高田市における復興の現状と課題」で、講師は立命館大学公共政策大学院教授で元陸前高田市副市長の久保田崇氏です。

久保田氏は大学卒業後内閣府に就職し、子ども・若者育成支援などを担当していましたが、3.11大震災後の2011年5月に岩手県陸前高田市にボランティアとして入り、それが縁で同年8月に陸前高田市の副市長に就任し、4年間同市の復興にあたりました。

陸前高田市における復興の現状と課題や、復興事業に従事した経験を踏まえて、議員として災害発生時にはどのような対応を取るべきかについて示唆に富んだ話を聞くことが出来ました。

平成18年に伊那市では梅雨前線による豪雨災害が発生し、私は災害対策本部の副本部長として陣頭指揮に当たった経験がありましたので、講師のお話は納得できるものがありました。

また、私はこれまで震災後3回(副市長として2回、県会議員として1回)にわたり宮城県気仙沼市を訪れ、復興状況などを調査しましたが、一昨年は陸前高田市まで足を伸ばして同市の調査を行いました。

そうした経験もあって、今回セミナーに参加しました。

市では10mにも及ぶ盛土を行って、新たな市街地の整備を行っています。奇跡の1本松のある海岸付近は、盛土はせずに公園的な整備を行うことになっています。

市の復興は進んでいますが、今もなお被災した2200世帯のうち550世帯(30%)が仮設住宅に入居しています。2020年には全ての仮設住宅を解消する計画です。

被災自治体は地方自治体や国に職員の派遣を求めています。同市でも3分の1程度の職員は派遣職員で占められており、まだまだ必要な職員数が確保できない状況です。

地方も国も3.11から7年が経過する中で、大災害の記憶が薄れ、被災地の支援に熱心でなくなっていると感じます。

職員の派遣は職員に貴重な体験をさせ、将来被災時には大いに活躍する人材となることからも、積極的な派遣を行うべきと考えます。


保護司の春日博美さんの叙勲受章祝賀会に出席

1月28日(日)に、伊那市内で保護司の春日博美さん(伊那市高遠町)の叙勲受章祝賀会が開催され、地元県会議員として出席しました。

春日さんは28年の長きにわたり保護司を務められました。

その功績が高く評価され、昨年秋の叙勲で「瑞宝双光章」を受章されました。

現在、上伊那保護司会の会長と県保護司会連合会の副会長の要職にも就かれています。

保護司は、犯罪者や非行者の立ち直りを支え、更生保護や犯罪予防活動により、安全安心な社会づくりのための活動を行っています。

大変地味で苦労の多い仕事ですが、春日さんは「人を信じ人を愛する理念を基に、今後も精進したい」と言っておられました。大変立派なことだと思います。

また、長く上伊那郡町村会や上伊那福祉協会の要職にあり、地方自治の振興や地域福祉の向上にも貢献されました。

私は伊那市の副市長や上伊那広域連合の助役として、ご指導をいただきました。

春日さんは、いつもほがらかで腰が低く、行動力のある方です。

私は、温かい人柄や高いボランティア精神のある春日さんを尊敬しており、これからも春日さんを見習って活動していきたいと思います。