月別アーカイブ: 2017年9月

河川治水砂防事業と道路整備の促進を県へ要望

9月8日(金)に、伊那市から県建設部長への要望活動があり、地元県会議員として同席しました。

河川治水砂防事業については、「市河川治水砂防事業促進期成同盟会長」(伊那市長)から建設部長に要望書が手渡され、各河川の同盟会の代表者が要望をし、その後意見交換が行われました。

今回の要望は、

①治水事業費を増額し、防災減災対策を推進

②河川を整備して流下能力を向上

③河川の維持管理の適正化を求めるものです。

私は、「天竜川支線の大沢川(富県・東春近を流下)は、順次整備を進めているが危険個所が多い。国道153号「伊駒アルプスロード」がこの河川に近接して開設されるので、道路整備に合わせた抜本的な整備が必要」と述べました。

道路整備については、「市県道整備促進期成同盟会長」(伊那市長)及び伊那市長から建設部長に要望書が手渡され、その後意見交換が行われました。

今回の要望は、同盟会関係では

①西伊那線(美篶・富県地籍)

②芝平高遠線(高遠町・長谷地籍)

③沢渡高遠線(富県地籍)

④車屋大久保線(東春近地籍)の4路線の整備促進が、

市関係では県道伊那インター線「環状北線」の整備促進が要望されました。

河川・道路とも重要な箇所であり、地域住民から強い要望がありますので、県会議員としてしっかり取り組んでいきます。


副知事と懇談

9月11日(月)に、県の太田副知事が上伊那地域の調査に来られたので、短い時間でしたが懇談することができました。

副知事は時々県内各地を調査していますが、多忙のため直接現地で懇談する機会はほとんどありません。

今回は、リニア関連道路の国道153号「伊駒アルプスロード」について意見交換をしました(写真は私の事務所前で)。

この道路については、現在都市計画決定に向けて地元説明会を行っていますが、予定ルートが私の地元の区を通ることから、事業化に向けた県の対応などについて要望しました。

このルート案については、地元原新田区の住民から異論が出され、過日区長から建設事務所長にルート変更の要望書が提出されています。

都市計画が決定されると、ルートが確定して将来変更することができないため、都市計画の検討の前の段階で要望したものです。

要望の内容は、ルート案では区民の住宅や農業用ハウスなどの移転が必要になるため、少し東にルートを移動し、できるだけ住宅などに影響がないようにして欲しいというものです。

私はこのことについて副知事に説明し、地元要望に十分に配慮するよう要望しました。

地元の切実な思いを副知事に伝えることができ、有意義な懇談となりました。


小水力発電所が竣工

9月11日(月)に、伊那市富県地籍で上伊那地域振興局が建設を進めていた小水力発電所の竣工式が現地で行われ、地元県会議員として出席しました(写真)。

この発電所は、春富土地改良区が管理する農業用幹線水路から分水して、河岸段丘下の受益地に用水を送るための水路(落差工)の落差(22m)を利用して発電するものです。

この工事は、平成26~29年度にかけて県営かんがい排水事業として行ったもので、事業費は4億円(国50%、県25%、市15%、土地改良区10%の負担)です。

発電期間は4月~9月、発電出力は197Kwで、中部電力に売電されます。

施設は、完成後に土地改良区に引き継がれています。

工事は、発電施設の実績が豊富な(株)ヤマウラが施工しました。

事業費は巨額になりますが土地改良区の負担は10%と少なく、売電により年間約2千万円の収入を得ることができ、土地改良区全体の施設の維持管理費に充てられます。

竣工式の中で、関係者で通電式を行いました(写真)。

現在、県企業局でも県が管理しているダムを活用した水力発電施設を作っていますが、水や木(木質バイオマス)が豊富な長野県ですから、自然エネルギーの活用を積極的に進めたいものです。