気仙沼市に桜を寄贈

5月24日(水)に宮城県気仙沼市の市立病院で、桜の植樹式が行われました。

この桜は、東日本大震災で大きな被害を受けた気仙沼市の復興に協力しようと、高遠町の固有種で「門外不出」とされる「タカトオコヒガンザクラ」を伊那市が寄贈したものです。

気仙沼市では、復興事業の一環として老朽化した市立病院を高台に移転することを決め、今年11月の開院を目指して新築工事を進めてきました。現在、建物はほぼ完成しています。

私は震災発生後に3回気仙沼市を訪問していますが、昨年5月に訪問した時には新病院では下層の工事が進められていました(写真)。

昨年は市役所も訪問し、赤川副市長と懇談することができました。

懇談の中で、市が抱えている課題について聞くことができましたが、一番の課題は復興事業の携わる職員の確保でした。

市では復興のために、予算規模が被災前の8倍にも膨れ上がり、投資的な予算は実に約60倍にも達しているため、事業実施のために多くの職員が必要になっています。

全国から230人(昨年数値)の職員の派遣を受けていますが、更に60人の派遣を必要としているとのことでした。

伊那市では、昨年まで4年間にわたり職員を同市に派遣して復興に協力しましたが、副市長からは引き続き伊那市からの職員を派遣するよう要請されました。

私は、早速この要請について伊那市長に伝えましたが、現段階では実現に至っていません。

私は今回の桜の寄贈については大変結構なことと考えますが、気仙沼市が最も必要としている職員の派遣についても実現できれば素晴らしいことだと思います。