森林税で整備された森

9月1日(金)に伊那市富県地区を通りましたら、県道伊那生田飯田線沿いの南福地地籍の森林が、きれいに間伐されていました。
この森林は松とヒノキが中心ですが、県の森林税(森林づくり県民税)を活用して間伐されていました(写真は松林)。
松林の間からは青空を仰ぎ見ることができ、地面には太陽光がしっかり注ぐので、草や雑木が生い茂り緑豊かな森になっています。
間伐を行うには、土地の所有者全員の承諾を得なければなりません。
そのため、森林整備の役員さんは1軒1軒訪問し、事業の説明をしながら承諾を得ていきます。それは、大変な苦労だと想像できます。
間伐を終えた森林は、すばらしい景観を形成していますし、災害に強い健全な森林となっています。
今長野県では、森林税(個人県民税の均等割年額500円)の課税期間の5年が本年度で終了するため、今後も継続するのか廃止するかの議論が行われています。
今年の九州北部の豪雨災害では、山林から流れ出した流木が被害を大きくしました。間伐などが不十分な森林では、豪雨により土砂が崩れ木が倒れて流れ出やすくなります。
こうした状況は長野県も九州と同じであり、防災対策のためにも早急に間伐などを行わなければならないと思います。
私は、森林税は継続し、緊急かつ集中的に危険な森の整備を行うべきと考えます。
そして、そのことが安全安心な県土づくりにつながると考えます。